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ASIS Information Vol.12

月刊セキュリティ研究 2005年7月号掲載

ASISインターナショナル日本支部長(産業セキュリティ学会)

二見 宣

はじめに

最近、「個人情報保護法」や「国民保護法」などが国として逐次整備され、民間でもセキュリティに関する研究会、セミナーや出版が増加し、セキュリテイ・ショーなどもだんだんと充実してきた。だんだん普通の国に近づいてきたといえる。しかしながら、いまだスパイ防止法や秘密保護法もなければ、国としてセキュリティを専門に所掌する米国の国家対情報センターや国防保全局のような機関もない。それゆえ、スパイ罪や国家反逆罪もない。といったように、日本は、悪人と無責任者たちにとって、まだまだ自由な国といえる。

このような日本でのセキュリテイ・レベルの向上のため、私たち「産業セキュリティ学会」(以下、当学会と略称)は、古くから活動してきたのである。

今回は、春季研修会の概要と今後の予定について、紹介したい。

1. 「成田国際空港株式会社」の研修
      (6月10日・金、午前)

成田国際空港(株)は、昨年の平成16年4月に、「新東京国際空港公団」から民営化した成田空港を管理する会社であり、効率的な空港経営、高品質なサ-ビスの提供を目指す努力をしている会社であった。

当学会の研修団は、セキュリティを焦点にして、司令室において、組織、配置、警備施設や警備用機資材とその性能、警備要領、千葉県警との関係などについて研修した。

ついで、滑走路地区において、実際の警備機資材とその配置状況を研修した。その際、未だ買取りが終わっていない1坪地主などの土地の状況(凹地)が異様に感じた。また、これらの土地が、離着陸時の大事故の原因にならなければ、と祈る思いであった。つい先日のJR西日本・宝塚線事故のマンションとイメージが重なった。

また、滑走路地区には、3人の殉職警官の石碑があり、極左集団のテロと当時の空港建設関係者のご苦労を思い出させた。

2. 「日本オーチス・エレベータ株式会社
      芝山工場」の研修
      (6月10日・金、午後)

成田空港近くに位置している柴山工場は、エレベータ専門の外資(米国)系企業であり、エレベータのセキュリティについて研修した。

セキュリティの段階は、犯罪者などの侵入防止(建物内へ、エレベータ内へ)、犯罪の抑止・防止、犯罪の中断、犯罪の記録、犯人の逮捕の5段階あり、段階ごとに説明された。

最近、異常者による犯罪が増加していることもあり、参加者は熱心に研修した。

またその後、テストタワーのエレベータで、実地にセキュリティの現物を研修した。

3. 当学会の当面の予定

  • 7月18日(休)~19日(火)
          ・・・ASISオーストラリア支部長の来日歓迎行事
          (夕食会:18日18:00から、グランドヒル市ヶ谷)
  • 9月12日(月)~15日(木)・・・第51回ASIS世界大会
          (米国・フロリダ州オーランド市)に参加
  • 11月24日(木)13:30~19:00
          ・・・当学会・日本支部の総会、秋季研修会と懇親会
          (場所:グランドヒル市ヶ谷3階「真珠の間」「翡翠の間」)


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