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ASIS Information Vol.15

月刊セキュリティ研究 2005年10月号掲載

ASISインターナショナル日本支部長(産業セキュリティ学会)

二見 宣

1. 大型ハリケーンと対応

米国で、大型ハリケーン「カトリーナ」の直撃で大きな被害を出し、連日報道されたニューオーリンズ市には、ASIS(米国産業セキュリティ協会)の年次総会参加のため2回訪れたことがある。

平成7年と平成15年の2回である。

このため、ニューオーリンズ市の水害の映像が懐かしくもあり、やっぱりとも感じる。また、無職の黒人住民が多い市内の被害が大きく、略奪など治安が悪く、応急復旧のテンポが遅いのも、やっぱりと感じた。

日本で、9月6日前後に通過した「台風14号」は、「カトリーナ」よりも規模が大きかったが、治安に不安を感じた人や自衛隊の災害派遣の有無を危惧した人は、いなかったと思う。

米国政府の大型ハリケーン対応の特色は、約1週間ほど前に、政府機関閉鎖や交通機関の運休の2日間を決めて、周知することである。すると、他の公共機関から個人商店まで右へならえで休んでしまう。

平成15年のASIS総会参加時に、大型ハリケーン「イザベラ」に、ワシントンDCで遭遇したが、全くの晴天だったが、計画どおり地下鉄も含め全て休業していた。

今年のASIS(米国産業セキュリティ協会)の年次総会は、東隣のフロリダ州のオーランド市で開催されるので、計画概要を後述したい。

2. 個人情報保護法に注視

今年4月1日に、個人情報保護法案が完全施行されて半年が経ち、同法が大体浸透しているようにみえる。が、乱用・悪用も目立ってきた。

同法は、ITの急速な進歩による「住民基本台帳ネット」などの個人情報の乱用・悪用を防ぐことが目的で、平成15年5月から一部施行されたものである。

この法律の特色は、

   1. 厳しい罰則(6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金)
   2. 対象企業が多い(5,000件の以上の個人情報保有の事業主)
   3. 個人情報入手時には、利用目的の明示や本人の同意を得ること

である。

また一方、個人情報の内容は、「個人を識別できる情報」であり、対象の範囲が広すぎる。

顧客名簿やデータベースだけでない。映像や音声も個人が特定できれば、含まれることになっている。

この間、個人情報の質も変化しつつある。当初は、「住民基本台帳ネット」などが焦点になっていたが、ヤフーやシティバンクグループによる大量漏洩、E-バンクをめぐる事件が発生し、内容が変化している。

ここで、「何が、保護すべき個人情報か?」の問いになる。すなわち、年賀状に書く程度の住所・氏名・電話を含めてである。

個人情報保護法については、解釈の変化もあり、常に点検・修正・実行を反復しなければなるまい。

3. 第51回ASIS(米国産業セキュリティ協会)世界大会に参加

ASIS世界大会は、9月12日(月)~15日(木)に、フロリダ州オーランド市で開催される。これに下記要領で、参加してまいります。

   1. 期間:9月10日(土)~18日(日)
   2. 場所:フロリダ州オーランド市およびワシントンDC
   3. 訪問先

      • オーランド市・・・・ASIS世界大会、コンベンション・センターのセキュリティ、オーランド緊急マネジメント・センター、Seuiam社、中部フロリダ・テック社
      • ワシントンDC・・・・日本国大使館、海軍兵学校、暗号博物館(NSA)、シマンテック社、スパイ博物館、フォード劇場

   4. 結果・成果については、次の号で紹介させていただきます。なお、来年の第52回ASIS世界大会は、サンディエゴ(カリフォルニア州)です。


4. 当学会の当面の予定

(1)当学会の年次総会・セミナー

    * 日時:11月24日(木)13:30~19:00
    * 場所:「グランドヒル市ケ谷」(新宿区)の3階・・・JR・地下鉄の「市ケ谷駅」から徒歩5分
    * 総会・セミナー:「真珠の間」13:30から
    * 総会の主な議題は、次の通りです。
         1. 過去1年間の活動報告
         2. 今後1年間の活動予定
         3. 支部長の任期に伴なう交代
         4. ホームページの開設
      懇親会:「翡翠の間」17:00から

(2)ホームページの開設

ホームページは、当学会・会員である(株)ロックシステムの澤社長のご協力を得て、開設準備が進んでいます。

具体的な細部要領は、11月の当学会の年次総会時に、説明させていただきます。

このホームページは、当学会からASIS諸資料の日本語版による紹介や当学会の活動内容をPRすることが出来ます。これらの活動を通じて、日本のセキュリティ・レベルが向上し、日本人の生命と情報財産の保護に、より大きく貢献することができます。

ホームページの開設は、当学会の長い歴史の中でも特記すべき1頁と楽しみにしています。

これからも、ご協力・ご支援をお願いいたします。


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